株新選組
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2005年01月29日

IPO詐欺にご用心

ヒジカタ

今日はネタがないので、先週の株新選組メールマガジンで流した記事を掲載する。既にメールマガジンで読んでいる方には申し訳ない。

先週、私の父の家に「某●●キャピタル」という会社から分厚い封書が届いた。
中には、「●●製薬の新規公開株をお譲りします」と大きな字で書かれた、きちんと印刷されたパンフレットが入っている。

なんでも、「●●製薬」の未公開株を、1株50万で譲ってくれるそうだ。

「●●製薬」は具体的な社名を公開するのは避けるが、「元気はつらつ●●●●●C」と、昔なら某人気球団の選手が、最近では某韓国の超人気俳優がCMで宣伝するドリンク飲料で有名な会社である
(ここまで書いたた普通は分かるわな)

さて、この話は信じていいのだろうか。

封書には、「●●製薬」の詳細な財務状況、業績推移などが書かれてあり、さらには「●●製薬が2005年秋に上場!」と書かれた新聞記事のコピーまで同封されている。

その資料によると、「●●製薬」の発行株数は1400万株。

ちょっと待てい!
1400万株だと?

ここで、株式投資の基礎の勉強だ。
「●●製薬」の時価総額は幾らになるか答えよ。

50万円(1株)×1400万株=7兆円

おめでとう!!
「●●製薬」は公募価格の段階で、業界首位の武田薬品工業の時価総額4兆円を軽く抜き、日本の上場企業の時価総額ベスト3に入ることになる。

いくらオロ●ミンCが売れているからといって、時価総額7兆円はないだろうよ。

というわけで、皆さんも「IPO(新規上場)詐欺」には気をつけてほしい。
資料は本当に手がこんでいて、中身を分析できないと鵜呑みにしてしまう可能性がある。このメールマガジンを読んでいる皆さんは大丈夫かもしれないが、皆さんの年老いた両親が狙われているのだ。



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