? 証券会社の未来(2):株/新選組
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2004年12月07日

証券会社の未来(2)

ヒジカタ

さて、前回の続きだ。
今後の証券会社はどのような未来を目指していくべきなのか。

日本経済は今、大きな転換期を迎えている。
我々はずっと、バブル後の長い不況を脱すれば、再びかつての繁栄に戻ると思っていたが、それは大きな間違いだった。長い不況は実は「不況」でもなんでもなく、日本の産業が衰え、老朽化する過程だったのである。だから、いつまで待っていたって無駄なのだ。

不況脱出を待っている間に、所得はどんどん減少し、年功序列、終身雇用制なども崩壊。サラリーマン受難の時代だ。金利は0、物価は上昇傾向。

これから、どーやって生活していくんだ!
(と考えている30代から50代は多いそうだ)

これを打開するには、新しい産業、新しい会社をどんどん興していくしかない。
起業の才能がある人は会社を興し、起業に才能がない人も、有望な新興企業に投資することでリターンを得る。この関係がうまく循環すれば、新しい産業はどんどん増え、日本経済は再び繁栄を迎えることができる。

そこで、証券会社の登場だ。
これからの証券会社は、新しい産業を興す起業家と、それに投資する人を結び付ける存在にならなければいけない。それは単に会社を上場させたり、株を売買することではない。有能な人が有望な会社を興すことを、それに投資する人々も含めて支援していく。つまり、かつての銀行のような役割が求められる。(間違っても、素人や初心者を嵌めこむようなことをしてはならない。)

間接金融(預金者から資金を得る)の時代に銀行が繁栄したように、直接金融(市場から資金を得る)が主流になれば、証券会社はその主役になれるはずなのだ。

21世紀の銀行。
これこそが、証券会社が目指すべき姿だとヒジカタは考えている。



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