? 証券会社の未来(1):株/新選組
株新選組
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2004年12月06日

証券会社の未来(1)

ヒジカタ

イートレード証券<8701>の上場で、なにかと注目が集まっている証券業界だが、少し長い目で証券会社の未来について考えてみた。

まず大きな流れとして、証券業界はネット取引が中心になると誰もが考えているだろう。今後、世代交代が進むにつれこの傾向は一層すすみ、対面販売中心の大手証券会社は、ネット証券に取って代わられると。これからはネット証券にあらずんば、証券会社にあらず。ネット証券の未来はバラ色だ。

しかし本当にそうだろうか?

まず、間違ってはいけないのが従来の証券会社もネット証券もビジネスモデルに違いはないということ。手数料が高い低いの差があるだけで、”株売買の手数料で稼ぐ”というビジネスモデルは全く同じだということだ。現在のネット証券は、コンピュータとインターネットを利用してコストを下げているに過ぎない。そして、重要なことはコンピュータやネットワークを使ったコストダウンは、技術の発展やユーザー数の増加でどんどん進み、最終的には(限りなく)コストゼロになる。

今のビジネスモデルのまま、世の中全ての株取引がネットで行なわれるようになれば(たぶんなるだろうが)、その先は価格競争しかなく、ビジネスとして必ず行き詰まってしまう。

この問題は、業界が違うが電話業界が抱えている問題と本質的に同じである。音声通話で稼ぐビジネスモデルでは、電話業界に未来はないのと同様、手数料で稼ぐビジネスモデルを変えられないと、証券業界に未来はない。

では、証券業界は今後、何を目指せば良いのか。
長くなるので、この続きは次回に。

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