? プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント:株/新選組
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2004年10月31日

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

ヒジカタ

さて、「ヒジカタのMBA講座」の第1回目は、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントについて述べたい。

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、企業が持つ事業や商品の組み合わせとその位置付けを分析し、それらを最適化することで経営戦略を組み立てようという考え方だ。この分析を行なうことで、その企業が将来的に有望なのか、もしくは現在は好調だが将来は衰退するのか今は収益は出ていないが、将来大きな成長が見込めるのか?などが見えてくる。

経営者にとっては必須の考え方だが、株式投資においても、長期的な視点で投資先企業を分析する際に有用で基本的な分析方法だといえる。

PPMには様々な手法があるが、最も有名でシンプルなフレームワークとして、BCG(ボストン コンサルティング グループ)が提唱したポートフォリオを紹介する。

<BCGポートフォリオ>
mba1.jpg

いかがだろう、単純ながら非常に分かりやすい、一目瞭然なポートフォリオだと思う。
分析する企業が、各ポジションにどれだけの持玉を抱えているか、どれだけ力(投資)を入れているかで、その企業の将来性が見えてくる。
例えば、現在「金のなる木」を持ち莫大な収益を上げていても、「花形事業」を持っていない企業であれば、その将来性は心配である。また、現在は赤字で「問題児」を多く抱えている企業は、その事業へ集中的投資を行なうことで花形事業に発展させる可能性を持つ。

少し具体化するため、ソニー<6758>について、ヒジカタがざっくりと分析してみたのが下のポートフォリオだ。

<ソニーにおけるBCGポートフォリオ>

なんだかんだいって、さすがソニーというかバランスの取れたポートフォリオを持っていると思う。実際には各事業の売上規模、シェアなどの数字を入れることが必要だが、こんな簡単な表だけでも、議論はできる。BCGポートフォリオは単純だが、企業における事業ポートフォリオの課題が第三者的にイメージとして評価しやすいという特徴を持つので、知っていて損はないだろう。

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントとしてはBCGのポートフォリオをより実践的に展開したGEのポートフォリオというのがあるが、これはあまりに複雑するぎるのでヒジカタのMBA講座の対象ではない(私もよく分からん(+_+)\バキッ!)

というわけで、第一回目の講座はいかがだっただろうか。ご存知の方も多かったと思うが、今後もこの程度のレベルで、株式投資に知ってて損はないような話題をピックアップしてお送りしたいと思う。次回はいつになるか分からんが、楽しみにしていてほしい。
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