? ライブドアの野望(Skypeとの提携を読む):株/新選組
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2004年10月27日

ライブドアの野望(Skypeとの提携を読む)

ヒジカタ

前回の記事「目のつけどころがライブドア」で書いたライブドアとSkype社の提携について、もう少し掘り下げて考えてみよう。

Skypeは、現在最も注目されている次世代のIP電話ソフトだ。この手のソフトはたくさんあるが、Skypeはその通話品質のよさ(固定電話と同等かそれ以上)、導入のしやすさから、世界中でユーザー数を驚異的に伸ばしている。将来、IP電話ソフトのデファクトスタンダードに最も近いソフトだといえる。

ライブドアは今回の提携によって、ソフトバンクとは違った形で、日本国内での電話ビジネス革命を起こそうと考えているはずだ。つまり、室内(ホットスポットエリア内)に限って、電話代を無料(もしくは非常に安価な固定料金)にしようというサービスを狙っている。

ここで質問だ。

「あなたは、室内で携帯電話を使用することが多い。」

「もし、室内で携帯電話代が無料で使えるなら、ライブドアに毎月1000円支払ってもよい。」

この問いにYESなら、あなたはライブドアが今回狙っているビジネスの立派な顧客である。
100人の中で何人がYESか分からないが、少なくとも1人や2人くらいはいるだろう。ライブドアにとって、100人に1人の割合で顧客になってくれたら万々歳である。やがて、1人が10人になり、30人になる。知らない間にヤフーの顧客が全部ライブドアユーザーになるってことも夢物語ではない。

今までの電話ビジネスというのは、「ハードはタダに近い価格で提供するから、通話料で儲けさせてね」というものだった。しかし、これからは「通話料はタダにするから、コンテンツで儲けさせてね」という時代にきっとなる。

ライブドアは、電話ビジネスなんて全然狙っていない。電話を餌にして、自社ポータルの顧客増大と、コンテンツビジネスの拡充を狙っているのだ。



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