革命は静かに進む
前回に続いて、プロ野球再編に絡んだ話だ。(この話題、多いな)
冒頭から話がそれるが、日本という国は歴史的にみて、革命は非常に緩やかに進む事をご存知か?
例えば、明治維新。
旧支配者である幕府は無くなったが、大政奉還という穏やかな方法で政権が委譲され、最高権力者であった将軍、徳川慶喜は殺されることもなく天寿をまっとうした。
太平洋戦争においても同様だ。戦後、天皇が抹殺されるようなことはなく、皇室も日本国民の象徴的存在として残された。このあたり、旧支配者層が抹殺されたフランス革命やロシア革命など、他国の革命とは大きく違うところだ。
唯一、急激な革命を起こそうとした男がいたが、彼は抹殺された。そう、織田信長である。
日本国民は、体制や秩序の急激な変化はけっして望まない。
この国民性というかお国柄は、今回のプロ野球界再編でも見受けられる。
プロ野球に大革命を起こしたいライブドアと、それを死んでも阻止したいオーナー達。
今回の騒動で、楽天<4755>が最後に表舞台に上がってきた背景には、もしかしたら、我々日本人が持つ潜在的な欲求の総意がもたらしたものかも知れない。
革命はゆっくりと、静かに進められなければならない。