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2004年08月31日

出血大サービス(ソフトバンク)

ヒジカタ
ヒジカタだ。

Googleで「お得」と入れて検索してみてほしい。あるいは、「無料」でもよい。

上位に表示される検索結果は、怪しいサイトが満載である。
私のメールBOXにも毎日、「お得情報」とか「無料です」、「タダでやれる!」、「ミユキです。月50万出しますので、割り切った大人のお付き合いをしてください。」というメールがたくさん来る。

「タダより高い物は無い」という言葉があるように、「お得」を謳う宣伝に、簡単に踊らされるのは少々危険である。

前回、『NTTグループvsソフトバンクグループ』でも触れた、ソフトバンクグループによる固定電話の新サービスだが、本日(8月30日)の取引終了後に、サービスの全体像が発表された。

新サービスの名称は、『おとくライン』

内容を、ソフトバンクのホームページから引用させていただく。

■「おとくライン」の特徴

(1) 通話料金が割安
日本テレコムマイライン同様、日本テレコムの通常通話料金から、事務所用で最大55%割引、住居用で最大50%割引。

(2) 基本料金が割安
日本テレコムの通信網と通信設備を使用するため、従来のNTT基本料金よりも200円安価な基本料金で提供。

(3) 電話加入権が不要
「おとくライン」新規申込みの場合にこれまで必要だった電話加入権(NTTの施設設置負担金72,000円)は不要。

(4) 現在の電話番号をそのまま利用可能
現在利用している電話番号がそのまま利用できる。

(5) 固定電話としての安定した高品質サービスを提供
緊急通報や付随サービス、さらにプッシュ電話や、発信番号通知、ダイヤルイン、着信転送などの各種サービスを提供。

(6) 支払い手続きの一本化
これまでのNTT地域会社からの基本料金の請求がなくなり、電話料金と基本料金共に請求は日本テレコムからのみとなる。その結果支払い手続きの簡略化と電話料金の把握、管理が容易となる。

(7) NTT開通工事費の一時負担金が不要
新設時に一時的に負担する工事費最大15,414円が不要。(NTT工事費用について月額100円を別途請求)

NTTのインフラに最小限しか依存しないことにより、料金面でのインパクトとNTT以上の利便性を提供する内容だ。
そして、サービス開始に伴うキャンペーンが、ヤフーBBで行なってきた無料キャンペーンを彷彿させる内容である。

■「おとくライン」販売キャンペーン

日本テレコムは「おとくライン」サービス開始にあたり、お申込みいただいたお客様を対象として下記特典を提供するキャンペーンを実施します。

(1) 3つの電話番号への通話料無料
お客様が事前に指定した3つの電話番号について、その電話番号への通話料がサービス開始月から1年間無料。

(2) 通話料金は特定時間帯につき9割引
特定時間帯に発信した市外通話分について、サービス開始月から1年間通常の通話料金から9割引。(*事務所向け:平日19時?23時、住宅向け:土日祝日19時?23時)

(3) 付加サービスの工事費および月額料金無料
・プッシュ電話、発信番号通知、ダイヤルイン、着信転送など付加サービスの新規工事費が無料。
・ 付加サービスの月額料金がサービス開始月から最大3ヶ月間無料。

(4) 日本テレコム工事費無料
新規申込みの際の日本テレコム工事費1,050円(税込)無料。

なんか、これだけ読んだら、日本テレコムに乗り換えない奴はアホだといわんばかりの内容である。

しかし、早まってはいけない。
「カナコです。28歳人妻。3サイズは上から90、65、88。今週主人が出張していて寂しいんです。メール頂戴。5万までなら出張費出すわよ。」

というメールに安易に返信すると、とんでもない目に遭うのと同様(詳しいのう、随分)、おいしい話には必ず裏もある、ということを疑って考える必要がある。

ソフトバンクグループが発表したサービス内容が、全ての面でNTTより優れていると安易に考えるのは早計だ。しかし一方では、日本テレコム買収からわずかの期間で、このようなサービスを発表してくるソフトバンクの末恐ろしさも、肝に銘じるべきだろう。

この先、ますます目を離せない、「NTTとソフトバンクの戦い」である。

※ちなみに、知らない町で「3000円ポッキリ。出血大サービス」というポスターが目に入っても、けっして入店してはいけない。これは入店料が3000円ポッキリであり、後からどんどん追加料金をとられ、お金がなくなると怖い兄さんが出てきて(もう、ええちゅーに)



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