株新選組
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2005年02月02日

ハゲタカファンド天国

ヒジカタ

日本は現在、ハゲタカファンドの天国である。

私の母はハゲタカファンドと聞いて、「あらまあ、お相撲を引退してそんな商売やってるの?」といったが(それは若貴じゃい!)

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あったら怖い。ワカタカファンド

ご存知ない方のために一応説明すると、ハゲタカファンドとは、投資家などから集めた資金で破たんした会社や業績の悪い会社を安く買い、再建して価値を高めた後で売却して利益を得るというビジネスモデルを展開するファンドで、企業再生ファンドなどともいう。

彼らは、破綻企業の一部または全体が再建可能と見た企業に狙いをさだめて資金を投入し、会社の経営権を握り、徹底的な経営改革やリストラなどで企業を再生させる。新生銀行の再生で大儲けしたリップルウッドや、三菱自動車に投資しているフェニックス・キャピタルなどが有名である。

彼らは、なんか凄い難しいことをやっているようにみえるが、実はそうではない。

破綻企業といっても、探せば良い部分はいくらでも残っている。特に歴史のある企業ではお金には換算できないような無形の財産を多く持っている。したがって悪い部分の膿を出せば、再生することはそんなに難しくない。

そして、出すべき”膿”は大抵の場合「人」である。つまり腐った経営陣。
この最大の、そしてなかなか出すことができなかった膿を、お金に物をいわせて経営権を奪い取って”消毒”するのだから、話は簡単である。

そして、今の日本の企業にはそういった膿があちらこちらに溜まっているのだろう。飢えたハゲタカ達にとっては絶好のターゲットになるわけである。



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