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2005年01月19日

21世紀の『国富論』

ヒジカタ

アダム・スミスは『国富論』の中で、「貨幣は富にあらず。富とは土地と労働力である。」と述べた。さらに、アダム・スミスは、貨幣とは「信用」もしくは「合意」の上に成り立つ概念だと定義づけた。

この話を初めて知ったとき、なるほどなと思ったものだ。
たしかに、インターネットで株の売買やショッピングなんてしていると、貨幣=お金なんて本当に概念というか、信用の上のみで成り立っていることがよく理解できる。

さて、アダム・スミスが富の源泉とした「土地と労働力」であるが、インターネットの時代においては、その地位は必ずしも磐石ではない。インターネット上では人が集まるサイバースペース(仮想空間)が富を生み出すし、仮想空間から富を生み出す「アイデア」とか「頭脳」が重要だ。一方、インターネットの出現によって、土地や労働力の価値は間違いなく下がっている。

長らく企業の価値を計る源泉であった、土地(含み益)とか労働力(大企業)という神話もいまや崩壊しつつある。企業の将来性、ファンダメンタルズ等を分析する上でも、『21世紀の国富論』がそろそろ必要な時期だと思う。



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