「株で勝てるのは10%」の謎
『株式投資で勝てるのは10%、残りの90%は損をする』といわれる。
おそらく事実だろう。だからといって悲観することはないし、株式投資から撤退する必要もない。
少し話がそれるが、私は将棋が好きでアマチュア初段程度の実力は持っている。アマチュア初段なんていうと、将棋の世界では弱いほうで、将棋道場などに行けばコロコロ負ける。しかしこんな私でも、例えば日本中から将棋のルールを知っている人を無差別に選んで対戦したら、10人のうち9人には勝てる自信がある。いや100人とやっても99人には勝てるだろう。これは、私が一応将棋の勉強をして、およその定石、勝つための考え方などを身につけているからだ。
これを読んでいるあなたの専門分野は何だろう?仕事でもよいし、趣味でも良い。
あなたの専門分野で、街中で無差別に選んだ10人と勝負すれば9人には勝てる自信があるだろう。
株の世界でも同じだと思う。
単に株取引のルールを知っているだけで市場に参加する人は多い。中には株取引のルールさえよく理解せず、お金があるからと参加する人も多いだろう。バブル期にはこういった人々が数多く犠牲になった。株で負ける90%とはこのような人々を指すのだと思う。
プロになる必要はない。
アマチュアだって、きちんと勉強し経験を積めば、10%の勝ち組みに入ることは可能なのだ。