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2004年12月24日

サンタクロースって本当にいるの?

ヒジカタ

1897年、バージニアという8歳の少女から、「サンタクロースは本当にいるの?」という手紙を受けとった「ニューヨーク・サン紙」の記者は、それに対する答えを社説として発表し、世界中で大反響を呼んだ。そして、これは世界で最も有名な社説のひとつとなった。

以前、別のサイトで書いた記事だが、クリスマスイブの今夜は「サンタクロースって本当にいるの?」という美しい話をご紹介したいと思う。

ニューヨーク・サン紙様

私は、8才の女の子です。
私の友達に「サンタクロースなんていない」という子がいます。パパに聞いたら、「もしサン新聞にサンタクロースは本当にいると書いてあれば、そのとおりだと思うよ。」といいました。だから、どうか本当のことを教えてください。

サンタクロースは、本当にいるんですか?

バージニア・オハロン ニューヨーク市 西495番街115番地



バージニアへ

君の友達は、まちがっています。
その子たちはきっと、うたがい病にかかっているんだと思います。彼らは自分に見えるものだけしか信じないし、自分の小さな心で理解できないことは何でも否定するのです。

バージニア、心というものは、大人でも子どもでも、あまりかわりません。みんな小さいものなんです。人の知恵は、この限りない宇宙の中では、1匹の虫のようです。アリのような小さな存在なのです。その広く深い世界を知るには、世の中のすべてのことを理解し、知ることのできるような深い知恵が必要なんです。

そうです、バージニア、サンタクロースは、本当にいます。世に中に愛や優しさや、真心があり、毎日を美しく、楽しくしてくれるように。

もしも、サンタクロースがいなかったら、この世の中はどんなに暗く、寂しいことでしょう。あなたのようなかわいらしい子がいない世界が考えられないのと同じように、サンタクロースがいない世界なんて想像もできません。もしサンタクロースがいなかったら、子どもらしい心や、詩もロマンスもなくなってしまいます。

私たち人間の味わう喜びは、ただ目に見えるもの、手で触るもの、感じるものだけになってしまうでしょう。子供の頃のきらきら光るひかりが消えて、真っ暗になってしまいます。

サンタクロースがいないですって!
サンタクロースなんていない、と言うのは、妖精を信じないのと同じです。クリスマスにパパにお願いして、誰かやとってもらい、町中のエントツをみはってもらったらどうでしょう。サンタクロースがつかまるかもしれませんよ!でも、もしサンタクロースが見つからなかったとしても、それが何の証拠になるでしょう。サンタクロースを見た人はいません。でもそれは、サンタクロースがいないという証明ではありません。

この世の中で一番確かなものは、誰にも見えないものなのです。

あなたは、芝生の上でダンスをしている妖精を見たことがありますか?もちろん、ないでしょう!でもそれは、妖精がいない、という証拠ではないのです。この世の中にある見えないもの、見ることができないものが、全部作り事や想像したものだとは限らないのです。

赤ちゃんのガラガラを壊して、どうやって音が出るのか調べることはできます。でも、世界の目にみえないものをおおっている幕は、どんな力持ちでも、世界一の力持ちでも、破ることはできないのです。

信じる心や、詩、愛、そして、ロマンスだけが幕を開き、その向こうにあるたとえようもない美しいものや、よろこびを見せてくれるのです。その美しいものやよろこびは、全部本当のものでしょうか?バージニア、これほど確かな、これほど変わらないものは、この世の中には他にないのです。

サンタクロースがいないですって!とんでもない。

ありがたいことにサンタクロースはいるんです。永遠に死なないんです。千年たっても、百万年たっても、子供たちの心をよろこばせつづけてくれるんです。

1897年12月24日 ニューヨーク・サン紙

いかがだろう。
日頃、株式市場で傷つき、すさんだあなたの心も洗われたのではないだろうか。



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