株式投資の高速道路と大渋滞
インターネットが株式投資に及ぼす影響とは何だろう?
随分前からこの問題について考えていたが、なかなかこれといった考えが見つからなかった。
そんな中、いつも拝読しているCNET JAPANの『梅田望夫の英語で読むITトレンド』で梅田望夫さんが将棋界の羽生善治氏との会話で得たインスピレーションをコラムにされていたので、興味深く読ませていただいた。
■インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞(CNET JAPAN)
この「高速道路」の比喩は僕のオリジナルではなく、将棋の羽生善治さんに教わったことだった。東京で久しぶりに羽生さんと食事をしていたとき、ごくごく自然に「ITやインターネットが将棋に及ぼす影響」へと話題が展開していった(今日ここでその話の内容について書くことは、羽生さんの了解をいただいた。念のため)。
「ITやインターネットが将棋に及ぼす影響」について、羽生善治氏は以下のように答えたという。
「将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということだと思います。でも、その高速道路を走り切ったところで大渋滞が起きています」
この教訓は、株式投資の世界にも全く当てはまると思う。
インターネットの普及により、WEBサイトや掲示板などから質の高い情報が簡単に得られるようになり、売買を行なうための便利なツールや環境が簡単に入手できる時代になった。
株の初心者がある程度のレベルの投資家に成長するのは、昔に比べて遥かにスピードアップしているだろう。もしかしたら、この文章を読んでいるあなたよりも、株式投資の知識やテクニックに長けた小学生がいるかもしれない(実際に投資活動をしているかどうかは別として)。
しかし、全体のレベルが上がる中で、その先には、将棋の世界と同じように大渋滞が待っている。株式投資の世界の「大渋滞を抜ける」競争に勝つためには、やはり「何か」が必要になってくる。
梅田さんは、コラムの最後をこう締めくくっている。
「では大渋滞を抜けるためには何が必要なのか」ということについては、いずれ考えが深まって、いつかどこかに書ける日が来たらいいなと思う。ITやインターネットの意味を考えていく上で、ものすごく本質的な問題提起だと思うからだ。
インターネット時代に、株式投資の競争に勝つための「何か」は一体なんだろう?
皆さんも一緒に考えて欲しい。
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