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2004年11月03日

勝ったのは誰だ!

ヒジカタ

まずお礼を申し上げるが、株・投資ランキングで無事首位を奪回することができた。皆さんの多大な応援に深く感謝する。

さて、楽天<4755>とライブドア<4753>で争われていたプロ野球の新規参入は、大方の予測どおり楽天に軍配があがった。賛否両論のある審査基準は以下の6つであった。

1.球団経営の継続性、発展性
2.野球協約との整合性
3.球場施設の能力
4.選手、コーチの確保
5.親会社と球団の経営状況
6.公共財としてふさわしい企業、球団であるか

結局、財務内容と収益基盤が、ライブドアより楽天のほうが勝っているという判断が、勝負を分けたようである。赤字垂れ流しで参加球団の経営が成り立たない状況を作り出したプロ野球機構が、財務だの収益基盤などを錦の御旗に持ち出すのは片腹痛いが、所詮そんなレベルのことしか思いつかないのだろう。

さて、私が興味を持つのは、今回の勝負。結局勝ったのは誰だったのか?
各プレーヤーの状況をみてみよう。

プロ野球機構は、目論んでいた衰退的継続(1リーグ制)を阻まれ、さんざん世間の非難を浴び、絶大な権力を誇っていたボス達の求心力は下がった。その代償にプロ野球への関心は高まり、楽天という新しい風を起こせそうな球団を得た。

楽天は、念願(かどうか不明だが)のプロ野球に参入でき、企業としての知名度はさらに向上し、箔もついた。三木谷社長は、いわゆる常識的な大人たち(別の言い方をすればジジイたち)の知遇を得た。

ライブドアは、その企業名が良くも悪くも世間で認知され、ほとんど無かった知名度は飛躍的にあがった。新規参入こそできなかったものの、プロ野球機構側の目論見は見事に打ち壊した。そして、おそらくだが若者を中心に多くの共感を得、堀江社長は次の世代を担う人々のヒーロー的な存在になった。

どうも、試合に負けて勝負に勝ったのはライブドアだったような気がするが、いかがだろう。



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