? iPodから学ぶ:株/新選組
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2004年11月01日

iPodから学ぶ

ヒジカタ

皆さんは、iPodをご存知だろうか?

「そんなもん知っとるわい、馬鹿にすな!」といわれそうだがちょっと待って欲しい。
少なくとも私の父と母は知らないし、職場の上司の多くはiPodを知らない。たぶんこれを読んでいる読者の両親や40代後半以降の上司などに聞いてみてほしい。たぶん多くの人は知らないだろうし、ここからが重要だが、「ハードディスクがどうの、MP3がどうのと技術面を一生懸命しても、まずは理解はしてもらえない」。

唯一、iPodを説明できる話法を紹介しよう。

「最近流行りのウォークマン(携帯ラジオでもよい)で、この中に1000曲以上の音楽が保存できます。」
「ほ?、凄いな」<たぶん分かってないけど、なんとなく納得してくれる。

そんなiPodだが(どんなんやねん)、マーケティングの世界では今、「何故iPodは成功したのか」論が盛んである。そんな中、いつも訪問しているサイトで面白いコラムを2つ見つけたので紹介したい。

■百匹目のiPod(ENSIS)
iPod論議が最近また繰り広げられております。第2Qが終わったので、インパクトが数字として見えてきたということでしょうか。
 ■なぜソニーがiPodブームを作れなかったのか
 ■Jobsの復帰とiPod決算、そしてWozniak
とまぁ、小難しく日本の企業体質やら何やらが出ていますけど、Loki的にはもっと本質を考えて見たほうがおもしろい。
■iPodから学ぶべき事(大西 宏のマーケティング・エッセンス)
iPodは、今どき珍しいのアメリカ発の製品です。人気が高く、そ の勢いはしばらくは続くように思います。しかもiPodのマーケティングには、学ぶべきところがあるようにも感じています。家電売り場で見ても、iPodのコーナーは独自の世界を感じさせてくれます。しかも、着実に展開を広げていっているようです。これまでの製品のマーケティングと何が違うのでしょうか。デジタルカメラやその他の分野の製品でも、きっと学ぶべき事が多いように思います。

iPodの成功には、アップルコンピュータCEOであるスティーブジョブズの才能を賞賛する声がよく聞かれるが、実のところジョブズは製品開発やマーケティングの過程で「当たり前の事をあたりまえにやっただけ」ということなのかもしれない。言い方を変えれば、「当たり前の事をあたりまえ」に出来るところが、スティーブジョブズの天才的なところかもしれない。そんなことが、上の2つのコラムから読み取れる。

ここ10年ほど、”ビジネスモデル””ソリューション”という言葉が台頭し、奇抜なアイデアのビジネスや、なんかよく分からん怪しげなソリューションを売るビジネスが賞賛される傾向が強いが、結局のところ「あたり前のことをあたりまえに」できる企業こそ、本当に素晴らしいのではないか?ということがiPodの成功から、私は学び取れるのである。



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