? ソニーおたくのつぶやき:株/新選組
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2004年10月14日

ソニーおたくのつぶやき

ヒジカタ

ソニー<6758>といえば、日本を代表する優良株だが、昨年5月のソニーショック以来、株価は低迷し続けている。

理由はいろいろとあろうが、顧客視点の経営を忘れていた事が一番の原因だと思う。
私は大のソニーファンである。自宅にある家電製品、AV機器のほとんどがソニー製品だし、ソニー生命と契約し、ソニー銀行に口座を持っている。ちなみに、映画「ゴッドファーザー」の登場人物では、長男のソニーがお気に入りだ。(知らんか)

そんな”ソニーおたく”ともいうべきコアユーザーである私が、ここ1、2年のソニーにずっと疑問を感じてきた。新製品には魅力がなく、企業が目指す方向もよく分からない。やることなすこと、全てがちぐはぐに見えた。自然とソニーの製品は買わなくなり、ソニーという企業に幻滅もした。

コアなユーザーでさえ、そんな状態なのだから、普通の人の反応はもっと冷ややかだろう。そんな状態で株が上がろうはずもなく、低迷して当然である。

ところが、最近のソニー。
ようやくそれに気がついたのだろうか、徐々にではあるが改善の兆しが見える。

・コピーコントロールCDの廃止。
・メモリースティック以外の媒体も、必要であれば積極的に採用。
・独自の音楽圧縮フォーマット(Atrac)に加えて、MP3を正式サポート。

コピーコントロールCDなんて、企業側の都合の権化のような存在で、喜ぶユーザーなんて誰もいない。世の中、SDメモリーやCFメモリーが溢れかえっている中で、できたらメモリースティックなんて使いたくない。極めつけは、事実上の標準であるMP3を今まで正式にサポートしていなかったということだ。

この3つだけでも、いかにソニーが企業論理に基づいた自分本位の製品を、世の中に出していたかがご理解いただけるだろう。
しかし、手遅れになる前に過ちに気が付き、方針転換できるところを見ると、まだまだソニーも捨てたもんじゃない。ダイエーではないが、これができなかった企業は、どんどん落ちぶれていく。

ソニー創業者である、井深大氏と盛田昭夫氏は、「朝令暮改」を良しとしていた。
朝決めた方針も、夕方に間違いだと気づけば改めるという精神だ。

この精神を今一度思い出し、そして顧客を向いた経営を行なうことで、ソニーはまた、かつてのように輝く企業に復活できると、私は信じている。



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