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2004年09月18日

投資情報のカラクリ

ヒジカタ

私は体が弱い。 学生のころから、つきに1、2度は扁頭痛でのたうち回り、筋肉はつかず運動神経も凡庸で、疲れやすく食も細く、おまけに昨年は人間ドックで脳に先天的な病気が見つかった。
10年ほど前に私が投資の世界に入ったのは、他の人間に比べてはるかに弱い自分の身体で何ができるかを考えた末である。(中略)
ポンコツな私は、体力的にも能力的にも優れている有望と思われる経営者に金を預けることで、自分が働くことなしにその成果を手にすることができるはずだと考えた。
(『投資情報のカラクリ/山本一郎著』より引用。)

9月11日の記事、『山本一郎』で触れた、『投資情報のカラクリ』が届いたので早速読んでみた。

成長市場として注目を浴びている、アニメ業界、M&A、中国市場、不動産投資信託、バイオテクノロジーの5つについて、どういうカラクリで幻想がでっちあげられ、高値をつけているかを、様々なデータをからませながら分析している。

作者の頭が良すぎるせいだろうか、正直言って私には少々難しかったり、理解できない部分もあった。
しかし、文章の切れ味はさすがである。読み物としては最高に面白く、勉強にもなった。

本書に書かれている内容が正しいのか間違っているかは、私の知識では判断できないし、投資の参考になるかどうかは分からないが、読み物好きの読者には是非お勧めしたい一冊である。



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