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2004年09月15日

温故知新

ヒジカタ

冗談で書いたITリーグ構想だが、あながちジョークでもなくなっている。

■楽天もプロ野球参入に名乗り 週内に申請へ (アサヒコム)
インターネット上の仮想商店街を運営している楽天(本社・東京)は15日、プロ野球球団に新規参入する方針を明らかにした。今週中にも日本プロ野球組織(NPB=日本野球機構)に加盟申請する。本拠地は神戸市とする計画。

プロ野球の収入源の多くはテレビの放映権料が占めている。
ジャイアンツ抜きではプロ野球の経営が成立しないといわれるのも、巨人戦が圧倒的な視聴率をかせげるからだ。現在のプロ野球ビジネスは、テレビ抜きでは考えられない。

一方では、テレビを見る時間がどんどん少なくなり、既にインターネットに逆転されている。今後、この傾向はますます進むだろう。
プロ野球の視聴率が下がっている原因として、「若者が野球離れしている」という寝ぼけた意見もあるが、野球離れしているのではなく、テレビを見なくなっているのだ。

若者の新聞離れも加速している。
私もそうだが、プロ野球の結果や成績を、新聞ではなくネットで確認する人も多いだろう。

ここまで書けば、頭の固いジジイはともかく、小学生でも分かる論理である。
インターネット企業が球団を持つことは、ごく自然な流れなのだ。

「選手がいないからダメ」とか、「球場がないからダメ」、「保証金が必要」など、間の抜けたコメントを出したり、時代錯誤の労使闘争やスト問題を繰り広げている暇があれば、もっとプロ野球ビジネスの本質について真剣に考えるべきだろう。そして、新しい考え方、新しい経営をどんどん取り入れないと生き残ることはできない。

インターネットが全てというつもりはない。
スポーツ観戦というのは、リアルタイムでプレーを見ることが一番感動を得られる。これをネットで実現するのは結構難しい。テレビにだって大きなメリットがあるのだ。

温故知新。
非常に陳腐だが、今のプロ野球に求められているのは、この言葉ではないだろうか。



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