株新選組
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2004年08月18日

ボーダフォンの巻き返し

ヒジカタ

ボーダフォンHD<9434>のCEO(最高経営責任者)に、前NTTドコモ副社長の津田志郎氏が内定した。(就任は今年の12月予定)。

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津田氏は、NTTドコモの立ち上げ時から中心的存在として活躍し、パケット通信サービス、iモードの立ち上げにも深く関与するなど、ドコモのみならず、日本の携帯電話市場を創り上げた、最大の功労者の一人だ。

2003年には、米Time誌で「世界で影響力のある20人」に選ばれたこともある。

立川敬二氏(ドコモ前社長)の後を引き継いで、一度は社長に内定したが、親会社のNTTから物言いがつき、社長になれなかった。理由は津田氏の能力云々ではなく、NTT内部の政治、力関係によるものらしい。

新選組では再三述べているが、企業は人なりである。特に携帯電話のようなIT産業はトップの能力がその企業の命運を大きく左右する。

・大企業の論理から、失ってはならない人材を社外に流出してしまったNTTドコモ。
・結果、喉から手が出るほど欲しい人材を手に入れたボーダフォン。

三顧の礼で迎えられた津田氏は、ボーダフォンでいかんなく、能力を発揮できるだろう。
ここしばらく低迷していたボーダフォンだが、大きな巻き返しが期待出来るのではないだろうか。

※読者の方からも指摘があったが、ボーダフォンHDは、グループのボーダフォンと合併を行い、東証から上場廃止されることが決定している。今後の再上場予定は未定だ。現在、個人株主に対してプレミアム価格を上乗せした公開買付を行なっている。
本コラムは、ボーダフォンHD株の購入を推奨するものではないので、注意してほしい



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