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2004年08月17日

インボイスの衝撃

ヒジカタ

読者の方から、「インボイス<9448>の知名度が、投資家の間でいまいち低いので、宣伝してほしい」との依頼を受けたので、どれだけアピールできるか分からないが、書いてみたいと思う。

ご存知ない方のために簡単に紹介すると、
インボイスは、いまをときめく通信系の急成長企業だ。

主な事業としては、企業で使っている電話やその他通信費用をまとめて請求する「通信料金一括請求サービス」の最大手である。また、通信会社から大量の回線を安く仕入れ、顧客に通常より安い通信料を提供するというソリューションも提供している(大手スーパーなどが商品を大量に仕入れることで、普通の店より安く販売できるのと同じ原理)。
これから、ますます需要が高まるビジネスだろう。

そんなインボイスの株が、ここ最近大きな注目を集めている。

インボイスは今年の6月に1:11の大型株式分割を実施したばかりだが、その前後に発表された材料がすごい。

特に注目すべきなのは、「株主に対するストックオプション付与(SO権利)」である。
ストックオプションは通常、自社の従業員に対して付与されるのが普通だが、インボイスはこれを9月末の株主全員に対して、1:1(1株に対して1株のストックオプション)を与えるという、画期的な試みだ。

ストップオプションの権利行使価格は22,300円。(22,300円で1株が買える権利と理解してほしい)つまり、株価が22,300円を上回った時に権利を行使すれば、差額を利益として得ることができる。本日(8月17日)の株価は34,350円だが、今後株価がどんどん上がればあがるほど、ストックオプションの権利はおいしくなる。

尚、ストップオプションは9月末の時点での株主が権利を取得するが、権利取得の最終売買日は9月24日(木)なので間違えないようにしてほしい。

その他にも、インボイスには好材料が満載だ。

・8月20日(金):東証一部への昇格が有力視されている。
・大量の自社株買い(現在進行中)
・今回のストックオプションで調達予定の資金で大規模なM&A戦略を展開予定。

これらの材料を発表以来、インボイス株は急上昇しており、現在の株価が買いかどうかの判断は難しいところだが、インボイス木村社長の「ホルダーには損をさせない。」という宣言を信じるなら、今後も株価上昇に向けた様々な手を打ってくる可能性は高い。

インボイスにしろ、ライブドア<4753>にしても、今までの常識では全く計れない、思い切った株式戦略を展開している。かつてソフトバンクが行なってきた、「時価総額経営」とはまた違った、凄みと危うさを同時に感じる。

これは果たして、ビジネスモデルなのか、それともマネーゲームに終わるのか?

今後も、インボイスの動向から目を離せない。



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