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2004年08月13日

ソニー低迷

ヒジカタ

ソニー<6758>が低迷している。

業績の悪化、新製品に魅力がないといった事が要因として語られているが、私はここ1、2年、ソニー経営者の顔がどうも見えない。

ところで、ソニーの社長の名前を聞かれて、答えられる方は何名いるだろう?

正解は、下の写真にある安藤国威氏だ。

sonyceo.jpg

彼が社長になって既に3年以上経過するが、失礼ながら全く存在感が無い。
いまだ、ソニーの顔はCEOである出井伸之氏であり、出井氏もかつてのようなカリスマ性は失っている。

もともと、ソニーという会社はトップのビジョンと行動力を原動力に発展してきた企業である。
創業者の井深大氏盛田昭夫氏、そして二人のあとを引き継いだ大賀典雄氏は、強烈なリーダシップとカリスマ性でソニーを率いてきた。

大賀氏のあとを引き継いだ出井氏も、「デジタル・ドリーム・キッズ」というビジョンをあげ、VAIOやプレイステーションなどを大成功させてきた。しかし、そのあとが続かない。

もしかしたら、出井氏の業績は、会長としてバックを支えた大賀氏の威光があってのものだったのかもしれない。その大賀氏は2003年の1月にソニーの経営から完全に手を引いた。

チャートを見てもらえば分かるように、大賀氏が退陣した2003年1月以降、ソニーの株価はすっかり低迷している。(2003年5月のソニーショックは記憶に新しい)

6758.t.jpg


ソニーの株価低迷は、カリスマ経営者を失った会社が苦しんでいる状況を見事に表していると私は思うのだが、いかがだろう?



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